【蛙】 12画 虫(6) 準1級
[音] | ア |
ワ |
[訓] | かえる |
みだら |
《意味》
【蛙声】あせい
【蛙黽】あまがえる
アマガエル科の小さなかえる。背は緑色のものが多いが、周囲の色によって変わる。四肢の先端に吸盤があって木の上にすむ。卵は水草などに産みつける。
雨が降る前によく鳴くのでこの名がある。
「雨蛙」とも書く。「蛙黽」は漢名から。
【蛙鳴蟬噪】あめいせんそう
「驢鳴犬吠」
【蛙手】かえで
カエデ科の落葉高木の総称。
葉がカエルの手を広げた形に似ていることから。
「楓」とも書く。
Wikipedia「カエデ」
【蛙】かえる
両生類のうちで親になると尾のなくなるものの総称(無尾目)。
「かわず」とも読む。「蝦」とも書く。
Wikipedia「カエル」
《蛙の行列》かえるのぎょうれつ
むこうみずな人々の集まりのたとえ。
また、無茶な行動のたとえ。
後ろの足で立ったカエルは目が後ろになるので前が見えないことから。
「カエルの立願」「カエルの願立て」ともいう
《蛙の子は蛙》かえるのこはかえる
- 子は親に似るものであることのたとえ。
- 平凡な人の子はやはり平凡であることのたとえ。
「瓜の蔓に茄子はならぬ」
「鳶が鷹を生む」
《蛙の面に水》かえるのつらにみず
どんなことを・言われても(されても)いっこうに平気なことのたとえ。
鈍感でずうずうしいようすをいう。
カエルは顔に水をかけられても平気なことから。
「蛙の面に小便」ともいう。
「牛の角を蜂が刺す」「石地蔵に蜂」「馬の耳に念仏」
《蛙は口から呑まる》かえるはくちからのまる
よけいな口をきいて、災いを招くたとえ。
カエルは鳴き声で居場所を知られてしまうために蛇に呑まれることから。
「雉も鳴かずば撃たれまい」「口は禍の元(門)」
【蛙股】かえるまた
[ 蛙股 ] |
【蛙】かわず
【井の中の蛙大海を知らず】いのなかのかわずたいかいをしらず
自分だけのせまい考えにとらわれて、広い立場でものごとを考えられないことのたとえ。
見識のせまいことのたとえ。
井戸に住んでいるカエルが広い海を知らない意から。
「井底之蛙」「坎井之蛙」「井蛙」「井蛙之見」ともいう。
「葦の髄から天を覗く」
【雲竜井蛙】うんりょうせいあ
地位の上下や賢愚の差が甚だしいことのたとえ。
「雲竜」は貴い、または高いことのたとえ。
「井蛙」は井の中の蛙の意から賤しいまたは低いことのたとえ。
「雲竜」は「うんりゅう」とも読む。